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なんだろう?なぜだろう?

なんだろう?なぜだろう?

なんだろう VOL.21

これはなんだろう?
みんながまるくなって
何をのぞいているのかな?

←上からみると石の内側の大きさは
おおよそ1.2~1.3m深さ1.3mあります。

人々の生活には欠かせないものでした。
今は,あまり見かけなくなったけれども
まだ使っているところもあるよ。

こたえ:
中世に使われた
石組(いしぐみ)の井戸(いど)です

 写真は,三次市(みよしし)大田幸町(おおたこうまち)の山崎(やまさき)遺跡から見つかった円形の石組井戸(いしぐみいど)で,室町時代末期(今から450年前くらい)のものと思われます。

 井戸は,地下水を汲み上げるために,地表面からたてに穴を深く掘ってつくります。人々が炊事や洗濯をしたり,また,家畜を飼育したりするために,古くから使用されています。

 平面は丸いものや四角のものがありますが,発掘で見つかった時には,地面から下の部分しか残っていません。構造を見てみると,古代には木枠で作られ,中世以降は石組みのものが多くなっていることがわかります。また底の部分の材料も,丸太をくりぬいたもの,曲物(まげもの・薄い板を曲げて円筒形にしたもの)などさまざまですが,写真のように,底に穴をあけた大甕(おおがめ)を置いたものもあります

 井戸は県内の集落跡や山城(やまじろ)などの発掘調査でたくさん見つかっています。その大きさや数を調べていくと,そこにどれくらいの人が暮らしていたかとか,構造から当時の人々の知恵や技術など,いろんなことがわかってきます。


  • 石組みの底に大甕が置かれている。

  • 大甕の底は穴があけられ
    水がたまるようになっている。