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なんだろう?なぜだろう?

なんだろう?なぜだろう?

おしえて 埋蔵文化財 その13

実測図からなにがわかるかな?

  • 発掘調査とは,ただ穴を見つけ,その穴を掘って終わりということではありません。
  • 発掘したものを調査し,記録することです。
  • 調査で出てきた遺構(人間が土地に残した活動の跡)の実測図をつくることも大事な仕事の一つです。

これは,庄原市で調査した大集落跡【和田原D地点遺跡】の実測図 (遺構配置図) です。では,○印の遺構にスポットをあてて見てみましょう。

これが○印の遺構の実測図です。SB47・SB50の実測図から大きく次のようなことがわかります。
(SBは住居跡,数字はその遺構 番号を表わします。)


SB47・50実測図

  • ①SB47は方形,SB50は円形の建物だった。
  • ②SB47はSB50の下にあり,SB50によって壊されているので,SB47の方がSB50よりも時代が古い。
  • ③SB47は柱穴が2つ(P1・P2),SB50は4つ(P1・P2・P3・P4)あるので,これらの建物は2本と4本の柱で支えられた建物だった。

  • ④どちらの建物も中央に楕円形の炉があった。
  • ⑤SB47には焼けた土が残っていた。( の部分 )
  • ⑥どちらの建物も周囲に雨水の浸入を防いだり,湿気を除くための溝がつくられていた。
  • ⑦SB50の西と東に楕円形の土坑SK16・SK17(SKは穴を表わす記号)があった。う~ん,なんだろう?

  • 方形の竪穴住居跡(SB47)

  • 円形の竪穴住居跡(SB50)

このように発掘調査によって壊された遺跡を,のちに検討するとき,実測図が大きな拠りどころとなります。そのためにも,遺構の細かいところまで正確に記録に残しておかなければならないのです。