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なんだろう?なぜだろう?

なんだろう?なぜだろう?

おしえて 埋蔵文化財 その6

発掘で出てきた土器はそのあとどうなるの?

野外での発掘調査が終わると,今度は,室内での整理作業が始まります。
ここでは土器が復元されるまでの過程について見てみましょう。

(1)洗浄

土器に付いた土などは,筆やブラシを使って,ていねいに水で洗い落します。

(2)注記

遺跡の名称・出土地点・出土年月日などを,細筆を使って,土器に小さな字で書きこみます。

これから先はカンとワザの見せどころ!!
(3)接合

割れてバラバラになった土器を,形や厚さ,文様色などを見ながら,ジグゾーパズルのようにつなぎ合わせていきます。

(4)補修
  • 土器が全部見つからず,完全な形に戻らないときは,石膏で欠けた部分を補い,土器と同じような色を塗ります。
(5)復元
  • 昔の人が使っていたときと同じ形に,よみがえりました。
    このように「土器の復元」は,細かな作業とともに,頭を働かせながら進めていくので,時間と根気のいる仕事なのです。
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